捨てられたオトコ
どうしたんだよいきなり。畏まっちゃって。
大事な話?何だ?言ってみろ。 え?え?え?冗談だろ?本気? ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってくれ。いきなり何だよ。俺が何をしたってんだ? 今までずっと一緒にいたのにそれはないだろ。 他にいいやつでも見つけたとでも言うのか? え?そうなの?いや、待てよ、そんなのひどいだろ。 今までずっと一緒にいたのに他にいいやつを見つけたらあっさり俺を捨てて乗り換えるのか。 マイには色々してやったじゃないか。 え、そいつは俺より頭はキレるしスマートだって? ちょと待て、そりゃ確かに俺は頭は中の下だしそんなかっこもよくない。 でも俺の中にある2人の思い出をあっけなく捨てるのか? マイにとってこの2年間はそんなものだったのか? え、いや、そいつとまた1から作るとかじゃなくてさ。 俺の気持ちはどうなるの?ずっと一緒にいたいんだよ。 え?もうすぐここに来るから何言っても無理だって? ちょっ、ちょっ、ちょっと待て。 いきなり追い出されるわけ?そんなのないだろ。 何が気に入らないんだよ。悪いとこはなおすからさ?頑張るから。 え?もう全部気に入らない? いや、そう言わずにさ。何でもするから。な?な? 離れたくないんだよ。マイがいないとだめなんだよ。頼むよ。この通り。 え、来た?待て、俺のお願いは? じゃあさせて欲しい事があるって? あぁ、それで一緒にいてくれるんなら何でもしていいさ。 どうにでも好きにしてくれ。 そうして俺は問答無用でフォーマットされ、新型のあいつをつれてきたやつに持って帰られた。 データという思い出を抹消されて。 この後俺は、売られる。中古品と貼られて。 ページ内の文章及び画像の無断転載・引用・改ざんを禁止します。 Copyright (C) 2004 All Rights Reserved By WebMaster kou. ダンディライオン since 2004.05.24 |